小学館 (2015-07-10)
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ストーリー概要
喫茶店のノートから始まる不思議な関係
同棲相手と別れ、お見合いを始めた会社員・美由紀、28歳。
だが、思うような相手とはなかなか巡り会えず、揺れる想いを読書カフェのノートに書き綴っていた。そこに見知らぬ男からの辛辣な返事が書き込まれていたことから、やりとりが始まって・・・!?
「娚の一生」「姉の結婚」の西炯子が描く、新感覚ラブストーリー。
読者さんからの感想投稿
あみごんさんからの投稿です。
西炯子作品の最新作です。
1巻になっていて、そのあと続巻になる形です。
まず、西さんの作品は男女の行き違いが主で、さらに女性の憂いさが特徴的なのですが、今回もそれを裏切りません。
主人公斉藤美由紀は恋愛結婚ではなく、堅実な結婚を考え、同棲していた彼氏の一法師護に一方的に別れを告げ、というか半ば追い出します。
そしてお見合いにいそしむのですが、その中でふらりと見つけた読書カフェでなぜか中年のおっさんで同じ会社に勤めている高橋と交流を持つ。
その交流の仕方がノートなんです。
だから最初は相手がわからず、それでもずばずば言ってくる高橋に美由紀は時に落ち込み、時に憤慨するんですが、それでも相手に心を開いていくんですよね。
ラストでは高橋に何かいいたげな様子で終わるんですよね。
そのもっていきかたもなんだか読者をぐっとひきつける。
でも、この高橋、過去に何かがありそうで、それこそ美由紀と恋愛になるのか、それとも実は美由紀の生き別れた父親ではないか、という伏線を残しているんです。
今後も楽しみな作品です。