カノジョは嘘を愛しすぎてる (17)

カノジョは嘘を愛しすぎてる 17 (Cheeseフラワーコミックス)
青木 琴美
小学館 (2015-07-24)
売り上げランキング: 599

ストーリー概要

「想像より早く来たな…」
そう呟いて、心也はバスを降りた。

「繋がらない?」
「心也さん…電波の入らないところにいるんですかね?
何度かけても留守電で…」
「もうすぐリハ始まるのに…」
「すみませーん なんか楽器屋さんが心也さんに頼まれたとかでスティングレイ持って来てくれたんですけど…」
「つか心也本人は?」
「アキ?」
「心也からメールが来たんだけど…これってどういう意味だと思う?」

“悪いんだけど、僕のベースは使わないで。その代わり、プレゼントを贈るから”

「…心也、東京に帰ったのかもしれない…」
「ライブ開演まであと2時間切りました! どうしますか? 中止しますか?」

読者さんからの感想投稿

girltere

MILKYFLOWERさんからの感想です♪

「瞬」の父親の入院が発端となってCRUDE PLAYの人間関係が大きく動いて、切ない巻になりました。
弱った「瞬」の「アキのいないバンドで。なんで(やっていかなければならないんだ)」という一言がきっかけになって、「心也」がついにCRUDE PLAYのベースの場所を「アキ」に返そうとします。
今まで、「アキ」の身代わりじゃない、ちゃんとしたCRUDE PLAYの自分は一員だと必死に頑張っていた「心也」がCRUDE PLAYを去る決心をしたことに胸がキューッと締め付けられました。
「心也」と「瞬」の気持ちを深く感じで、「アキ」がついにCRUDE PLAYのライブにベースとして出演。
「瞬」の「We are CRUDE PLAY」から演奏が始まった瞬間、鳥肌が立ちました。
ああやっとオリジナルのCRUDE PLAYになったんだととても感動しました。
と、同時に、「アキ」の演奏を見た「心也」がCRUDE PLAYに自分はもういらないのだと確信してしまいます。そして、「心也」が流す涙に、切なくなりすぎて私も涙してしまいました。
いつかこういう日がくることはわかっていましたが、それでも誰よりCRUDE PLAYと「アキ」の音楽を愛していたのが「心也」だから、余計に「心也」の気持ちが伝わってきて、心動かされました。
そして、テレビ番組の収録リハから「アキ」の音を聞くために東京から香川へ向かう「理子」。
「理子」が「アキ」のサウンドを聞いて、2人の恋愛と音楽はどういう風に絡み合って、どんな展開になっていくのか今から楽しみです。

raraさんからの投稿です。

これまでクリプレに関わってきた人たちの思いが交錯する17巻でした。
アキのいないバンドで歌い続けてきた瞬、クリプレを抜け曲を作り続けたアキが迫られた選択、そして心也の思い。クリプレがデビューしてから悩み続けていたみんなの感情が胸に迫ります。
アキももちろん苦しんではいましたが、個人的にはずっと自分のバンドではないバンドで演奏を続け、自分の居場所をいつまでも見いだせない心也に一番心が痛みました。心也がなんらかの形で救われることをどうしても願ってしまう。。
描写の面では、ライブシーンがとにかく圧巻。アキがベースを弾くシーンなんて、本当にベースの音が聞こえてきそうです。青木さんの臨場感あふれる描写には毎回感動します。
とにかく17巻はクリプレメインの巻です。マッシュももちろん登場しますがクリプレの印象が大きいです。巻頭で青木さん自身が「渾身の17巻」と言っているのも素直に頷けます。
さて、そろそろクライマックスが近いのでしょうか…?クリプレも、マッシュも、恋もどうなっていくのか、今後の展開にますます期待が膨らむ17巻でした。

boynormal

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