
秋田書店 (2015-07-16)
売り上げランキング: 7,430
ストーリー概要
連鎖する裏切り。小さな亀裂はやがて巨大な悪と成る…。中世イングランド、薔薇戦争時代。「自分が王になる」。その可能性があることに、強い衝撃を受けたリチャード。一方、ウォリックはエドワード王の勝手な結婚に激怒する。王に失望した彼がとった行動はとてつもなく恐ろしいもので……!? リチャードの身に起こる大きな転機、そしてヘンリーの生死は!? 交錯し続けるそれぞれの思惑が、嵐を呼ぶ…!! ウィリアム・シェイクスピアの史劇「リチャード三世」を原案に描かれる禁断のダーク・ファンタジー、第4巻!!
読者さんからの感想投稿

猫好さんからの投稿です♪
個人的に今一番続きが気になっている作品です。
菅野先生の描く人物はとても綺麗で好みだったために買い始めた作品でしたが、今や先の展開が待ち遠しく感じる程です。
王座をかけて袂を分かつ兄弟、暗躍する周囲の人々…なんというドロドロ展開でしょうか。大好きです。
読後の感想としては、リチャードとアンの恋路が気になる所です。「えっ、本当に二度と会う事がないの?そんなまさか!」というのが最初の感想でした。
私はアンが好きなもので、「男として生きる」と決意しているリチャードと幸せになって欲しいというのが正直な所なのですが……うん、どうだろうな、リチャードの「解放する」発言を見ると……やっぱり続きが気になります。
一方、リチャードへの片思い街道まっしぐらなエドワード。この執着の強さは間違いなく母親似だ、間違いない。
そしてここに来て再び姿を現したケイツビーへの安心感。
波乱を前にして主要人物たちが次々集結していく様を見て、「あれ、ヘンリーが空気だ」となったりもしましたが、争い事には徹底的なまでに悲観的な彼の事ですし当然なのかな、とも。
この作品は1巻1巻でどんどん話が急展開を迎えていっているので、毎度毎度「続きはいつ来るんだ」とわくわくさせて頂いております。
元々あったようでなかった兄弟仲の壊れ具合や結末に期待します。
タブリングさんからの投稿だ
ミドラム城で出会ったウォリックの長女、アンとのロマンスに胸が締め付けられました。
アンとの時間で安らぎを覚えたリチャードは次第にアンに心開いていくのですが、悲しいすれ違いでまた心を閉ざしてしまうのが残念です。
なかなかリチャードに真の安らぎはきません。
物語は現王のエドワードを弟のジョージがウォリックと共謀して王座から引きずり降ろす流れです。
リチャードがその流れの中で王としてふさわしいと選ぶのはエドワードなのかジョージなのか、はらはらしながら読みました。
全体的に女性の表情が醜く描かれていて、登場人物の心理合戦のような内容が読んでいてゾクゾクしました。
これからリチャードはエドワードを助けるべく動くわけですが、無事奪還出来るのか、ウォリックとの確執や王妃エリザベスの思惑など細かい心理戦が楽しみです。
ヘンリー前王とリチャードのロマンスが見られなかったことだけが残念でした。
次第に惹かれ合う二人のロマンスが読みたかったので次巻に期待です。
