【読者投稿】暁のヨナ (19) 感想
当サイトでは、読者さんからのコミックス感想文を募集しています。
今回は、南さんからの投稿で、暁のヨナ19巻について、感想文を掲載します。
森の中で龍の石像を青龍シンアが誤って壊してしまうところから始まり、それが原因でシンアに何者かが乗り移ってしまったようで!?黄龍ゼノの能力や過去が明らかになった前巻のシリアスさとはうって変わって前半はギャグてんこ盛りです。逞しくなり過ぎた姫と、いいお母さん過ぎるユンに爆笑です。
「とりあえずご飯炊いて待ってたんだけどぉ!!」ってユンはやっぱりこのパーティには必要不可欠な存在ですね。みんなのお母さん。
青龍VS黄龍も見どころです。もう過去も明らかになって隠す必要がないからか、黄龍の闇の深さの描写がどんどん増していっている気がします。たまにはこんな本編とは関わりのないガス抜きな話があってもいいなーと思いました。草凪先生のギャグ大好きなので。
後半は水の部族長の娘リリと再会です。女の子が増えて華やかだし、ヨナとリリがガールズトークしているのは微笑ましい。本来だったらこの姿がふつうなのだと思うと何だか切ないです。
リリに現王スウォンについて問われるのですが、城を追われてからヨナが誰かにスウォンに対する心情を口にするのは実は初めてではないかと。必要最小限のことは話しますが、彼を今どう思っているかはハクにさえ話せていない。むしろハクには話せない。なのでそれを話せる相手が出来たことに安心しました。
19巻で一番印象的だったのはヨナがハクにお守りの首飾りをあげたシーン。今までハク→ヨナの好意はよく描かれていましたが、ようやくヨナ→ハクが見られて嬉しかった!やったねハク将軍!
しかしハクとヨナの関係性は最も近いのに遠くて見ていて不安になります。背中合わせというか。
スウォンとヨナの国を傍らで守ろうと決めていたハクのほうがスウォンに対する感情は複雑で、困難で。
そのことにヨナも薄々気づいているのがわかりました。やっと自分のこと(生きること)以外のことを考えられるようになってきたのだなぁと。
とりあえずハクを意識しはじめたヨナをニヤニヤしながら見守ろうと思います。
白泉社 (2015-09-18)
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