【読者投稿】スキップ・ビート! (37) 感想

当サイトでは、読者さんからのコミックス感想文を募集しています。

今回は、おちょさんからの投稿で、スキップ・ビート!37巻について、感想文を掲載します。

(おちょ)37巻ではキョーコの母親・冴菜がついに登場しました。今までの話の端々からもキョーコとの関係性の悪さは滲み出ていた母親の登場。重い話になるんじゃないかとは予想していましたが、案の定ちょっと重い内容の1冊でした。

キョーコは幼い頃から母親には疎まれているとは感じていました。だからモー子さんから母親との関係を聞かれたときも「慣れているから、平気」と答えています。しかしある晩、冴菜が弁護士として出演した法律番組内で「私に子供はいない」と言っているのを見てしまいます。

母親が自分を疎ましく思っているだけじゃなく、存在そのものをなかったことにしたいと知った時のキョーコの表情の描写が見事です。一切の感情が削げ落ちた、一点を見つめ瞠目したような表情は、キョーコの受けたショックが伝わってきて胸が痛くなりました。

キョーコのショックを表すのに一冊の半分近いページが裂かれ、巻全体が重い印象です。主人公の根幹に関わる重要な部分なので仕方がないとは分かっていますが、仲村先生といえばコメディ要素は欠かせません!このまま重く終わるのかなぁ~と思っている所に敦賀蓮様登場!

同じ放送を見て心配になり駆けつけた敦賀さんをコーンと勘違いしたキョーコは抱き着いて泣き出してしまいます。人違いされているとは分かっても号泣するキョーコに言い出せず、泣き終わるまでただ抱きしめている敦賀さん。ようやく落ち着いてコーン(と思っている抱き着いている存在)の容姿を確認するキョーコ。そこでようやく違和感に気づきます(もうこの辺でニヤニヤが止まりません笑)

言い辛そうな敦賀さんに謝られ、キョーコが絶叫するところで終わります。やったね、こうでなくっちゃ♪最後にほっこり笑わせてもらってすっきり読み終わることができました。

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スキップ・ビート! 37 (花とゆめCOMICS)
仲村佳樹
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