【読者投稿】お父さん、チビがいなくなりました感想
当サイトでは、読者さんからのコミックス感想文を募集しています。
今回は、manaさんからの投稿で、お父さん、チビがいなくなりましたについて、感想文を掲載します。
おっとり話好きなお母さんとと寡黙なお父さん。話しかけても何も返してくれないので話し相手はもっぱら老猫のチビ。
仕事人間だったお父さんも定年退職し、これからは2人でゆっくり仲良く過ごしたい。しかし旅行に誘っても反応のないお父さんをみて「フラれちゃった」とチビに話しかけるのが可愛い。けれど読み進めると切なくなってくる。ずっと「私のこと好きで結婚したの?」って不安だったんだろうな。
末娘の菜穂子が帰省したときに「別れようと思ってるの」と言い出してびっくり。だって表面上はいつもどおりで、おしどり夫婦ではなくても信頼し合っている夫婦に見える。
そんなある日、心のよりどころであるチビが失踪。慌て悲しむお母さんにお父さんは「いいかげんにしろ!」と言ってしまい…
本当はお互いに思い合っていて、大切にしているのにとことんすれ違ってしまう。「自分なりに」相手を思っていても、それが相手に伝わらなければ意味がないのだと痛感しました。
子どもたちは両親を心配して兄妹会議を開催。夫として家庭を築く兄、妻として家庭を支える姉、独身の妹、三者三様の立場のそれぞれの意見の違いが面白いです。
同時進行する菜穂子と山崎の恋も必見。でも、なによりお母さんとお父さんの馴れ初めにきゅんきゅんしました!お父さんのやっとの告白には泣きそうになりました。これからは今まで以上に仲の良い日々を過ごして欲しいです。
小学館 (2015-09-10)
売り上げランキング: 11,224