【読者投稿】お父さん、チビがいなくなりました感想(2)

当サイトでは、読者さんからのコミックス感想文を募集しています。

今回は、まんぷくさんからの投稿で、お父さん、チビがいなくなりましたについて、感想文を掲載します。先日も投稿いただきましたが、この作品、タイトルと表紙で釣られて買ったら、すごい良かったという声が多いみたいですね。

(まんぷく)表紙を見たときは、ギャグマンガかな?と、思いましたが、大好きな作家さんだったので購入しました。

主人公は何と、結婚44年の熟年夫婦。
その後夫婦と飼い猫チビちゃんを中心に話は進んでいきます。

旦那さんの勝さんは、典型的な昭和の男!!
無口、愛想なし、亭主関白。
対する奥さんの有喜子さんは、そんな旦那さんの3歩後ろを着いて歩くような優しいお母さん。

この夫婦の距離感というか・・・奥さんの寂しさが、歳が違う私でもわかる!!
人間描写がとてもうまいので、同年代じゃなくても共感できるって凄い。
ありがちな恋愛マンガじゃないのに、どんどん奥さんに感情移入してしまいました。

合間に、この夫婦の娘、菜穂子が登場するのですが、その親子間のやり取りもまた泣かせます。
恋愛だけじゃなく、熟年の夫婦問題、親子問題、娘の恋愛、そして、大事な家族の猫のチビちゃん。

1巻完結のお話ですが、これだけ内容豊富なのに、どの話もすっきり収まっていて、とても読み応えがありました。
読んだ後、ほっこり幸せになれる漫画です。

一番お気に入りのシーンの勝さんの絞り出すような告白は、その歳だからこその重みがあって、グッときました。
ふとした時に、何度も読み返してしまいます。
若い人は勿論、年配の方にも読んでほしい漫画です。

091001-05

お父さん、チビがいなくなりました (フラワーコミックスアルファ)
西 炯子
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