【読者投稿】明日の3600秒 (1) 感想
当サイトでは、読者さんからのコミックス感想文を募集しています。
今回は、manaさんからの投稿で、明日の3600秒1巻について、感想文を掲載します。
修学旅行で京都に訪れた夏帆は自分勝手な行動ばかりする茅野圭一に振りまわされてばかり。ふと古い祠を見つけ、このことがきっかけで一時間前にタイムスリップ(リープ?)する体質になってしまいます。
まだまだ謎だらけで夏帆も戸惑っているけど元々ポジティブな彼女はその力を使って人助けしたりと無茶ばかりでハラハラします。この作品で面白いのは過去に戻っても、そこにはその時間の夏帆が存在すること。つまり同じ時間に2人の夏帆がいる。タイムリープものは多いけどこれは珍しく感じました。
同時間に2人の夏帆を偶然見けかた茅野は彼女にどういうことなのか詰め寄ります。茅野は夏帆と違ってリアリストでわからないことは白黒つけたいタイプのようです。
泣いている女の子を放っておけずその場の感情で力を使って人を助けようとする夏帆に「それは優しさではなく偽善ではないか」と突き付ける茅野。たまたま夏帆は力を得たけれど、本来人は時間なんて戻せないし、失敗をなかったことには出来ない。その通りだなぁと思います。
でも出来ることがあるならやりたい。過去を変えられないなら、これからの未来を変える!と走り出す夏帆の前向きさ。クールだけどなんだかんだ必死で、夏帆を放っておけない茅野。ラストの笑顔には不覚にもときめきました。今のところ根本的な考え方が違う2人だけど、関わっていくことで今後どうなっていくのか注目です。
小学館 (2015-09-25)
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