【読者投稿】ちはやふる (29) 感想

by shirataki · 公開 2015年11月18日 · 更新済み 2015年11月16日

今回は、HIROHARUさんからの投稿で、ちはやふる２９巻について、感想文を掲載します。

（HIROHARU）瑞沢高校かるた部は全国大会への切符を手にするべく、太一が抜けた穴をそれぞれが補おうとし、ようやく再び団結力を見せはじめる。
とくに千早は太一がいつも仲間に対して気遣っていたことを自らが実践し、部員だけでなく、満を持して今巻の表紙にもなったヒョロくんの目にも、太一の面影や風格を漂わせる。

このように瑞沢高校のそれぞれの成長が感じられる今巻だが、前述したように、表紙を飾るのが″あの″ヒョロくんなわけであるから、この29巻の主役はとにかくヒョロくんなのである。

前巻までの印象はその名の通り、ヒョロヒョロと部の中を立ち回るお調子者で、正直なところ彼の中に「強さ」を見ることはほとんど無かったように思う。
しかし、強豪・北央学園を引っ張る立場となった今、初めて描かれた彼の日常を知ることで、先輩たちの「強さ」とは異なったヒョロくんなりの「強さ」=「優しさ」を感じることが出来る。
肉まんくんのお姉ちゃんがどうしてヒョロくんを応援し続けるかも理解でき、ヒョロくんをとても好きになる巻だと思う。